
越谷なごみの郷ブログ
暑い日が続いていますが、皆さんいかがお過ごしでしょうか。
はじめまして。
今回、初めてブログを書かせていただきます。
韓国出身の 姜(カン) と申します。
この季節は暑さで食欲が落ちやすいですよね。
皆さんは、食欲がない時に「これなら食べられる」という特別な食べ物はありますか?
きっと、食欲がない時ほど自分の好きな食べ物が思い浮かぶものですよね。
では、少し質問を変えてみます。
人生最後に食べたいものは何ですか?
私が一つだけ選ぶとしたら、韓国のインスタントラーメン「辛ラーメン」です。
今では近くのスーパーでも普通に買うことができますが、私が初めて日本に来た頃は簡単には手に入りませんでした。
月に一度くらい‘新大久保まで買いに行き、一袋を食べるのがもったいなくて大事に半分ずつ、二回に分けて食べていたことを今でも覚えています。
越谷なごみの郷では、看取り介護の際に「お食い締め」といって、ご利用者様に最後に好きなものを召し上がっていただくケアを行っています。
私が働き始めて間もない頃、一人のご利用者様がまったく食事を口にできなくなりました。
食べ物の匂いを嗅ぐだけでも吐気が出る状態だったため、ご家族と相談し、看取り介護を行う事になりました。
「お食い締め」の準備をしている時、その方が以前、
「仕事が終わって家で飲むビールと焼き鳥が最高だったよ」
と笑顔で話してくださったことを思い出しました。
そして、その方にビールと焼き鳥をご用意しました。
食べ物の匂いだけでもつらかったはずなのに、その時は本当に嬉しそうな笑顔を見せてくださいました。
ビールを一口飲んで、「カーッ!」
と、とても美味しそうに味わっておられた姿が今でも忘れられません。
あれから何年も経ちますが、その時の笑顔は今でも私の心に鮮明に残っています。
「人生最後に食べたいもの」と聞くと少し重い話に感じるかもしれません。
でも、最後の瞬間に自分の大好きなものを食べながら人生を締めくくることができたら、それも幸せな最期なのではないかと私は思います。
だから私は、普段からご利用者様と食べ物の話をするようにしています。
テレビや新聞の広告で食べ物が映ると、
「これ好きですか?」
「一番好きな食べ物は何ですか?」
と、できるだけ聞くようにしています。
たとえその時は何気ない会話でも、ご利用者様がご自分の気持ちを伝えられなくなった時に、「その人らしい最後」をお手伝いできるかもしれないからです。
好きだった食べ物には、その人の人生や思い出がたくさん詰まっています。
これからも、一人ひとりの「好き」を大切にしながら、その方らしいケアを続けていきたいと思っています。
最後に私のおすすめラーメンを紹介します。
「ノグリ」です。辛さと旨味が絶妙に融合したスープが特徴のラーメンです。
二つの味があり「辛ラーメン」が食べれる方は少し辛い味の赤色を、少し辛いのが苦手な方はオレンジ色のマイルド味をおすすめします。ぜひ味見してみてください。
