
おたけの郷ブログ
【施設長ブログ】 注文を間違える料理店 at 東京都庁
高いビルに囲まれた

ある高いビルの一室に来ました。

そこは東京都庁。
9/17 尊敬する大先輩にお声がけいただき「注文をまちがえる料理店 at 東京都庁」にお手伝いとして参加してきました。
以前、幕張メッセで開催された際はおたけの郷の入居者も参加させていただいたのですが、今回は僕のみのお手伝い。




認知症の状態にある方々が料理店の店員さんとなり、お客さんの対応をするのですが…
頼んだ料理とは異なる料理が運ばれてくる。
頼んだのに料理が届かない。
頼んでいないのに料理が届く。
けれども「ま、いっか」
難しい事を書くのは苦手なのですが
2024年1月1日
認知症基本法が施行されました。
その認知症基本法の「目的(第一条)」の最後にはこんな事が書かれています。
もって認知症の人を含めた国民一人一人がその個性と能力を十分に発揮し、相互に人格と個性を尊重しつつ支え合いながら共生する活力ある社会(以下「共生社会」という。)の実現を推進することを目的とする
「相互に尊重し」「支えあいながら」「共生する社会」
【共生社会の実現】
認知症の状態になったとしても、何もできなくなったわけではない。
「できない」「わからない」というレッテルを貼り、どちらかと言えば「強制」をしてきたが、そうではなく「一人の人として尊重」し「共生」していこう、と。
今回、店員さんとして参加された認知症の状態にある方々。
注文を間違える事もあれば、注文を忘れた事もありましたが、お客さんに対して失礼のないよう笑顔でしっかりと対応されていました。
途中、バックヤードでは「疲れたわ~」「一生分働いた」なんて事を仰っていましたが、「お客さんがお呼びでーす」との声を聞くとキリっと表情が変わりすぐに対応をされていました。
繰り返しますが、注文を間違える事もあれば、注文を忘れる事もありましたが(笑)
でも「ま、いっか」ですよね。
周りがそんな目で、そんな心で捉えていく。
そんなおおらかな気分が広がっていけば、きっと認知症の状態にある方々も、これから認知症の状態になる可能性のある僕たちも、もっと生きやすい日本になっていくのだと思います。
今回は小池都知事もいらっしゃり、注文をしていました。都知事の料理は間違えられる事がなかったようです(笑)

仕組みを創られる方々にも、このような取り組み、思想が広がっていくのはとても良い事ですよね。
僕自身も貴重な経験をさせていただきました。
得た事、感じた事を施設の運営に活かしていきたいと思います!